消防士、警察官採用の公務員試験の指導そして結果

○指導案件:
昨年8月末にアプラスからご紹介頂いた大学4回生の警察官試験対策の件です。

体育会の部活に忙しく、5月の警察官試験を不合格になり、9月下旬の試験に向けての対策指導です。正直、1ヶ月で数的処理を合格ラインまで引き上げるのは至難の技だと感じました。

しかし、彼は就職活動を全くせずに、この試験にかけていたので、出来るところまで一緒にやってみようと決めました。

とは言うものの短期間で何とかなりそうなのは、方程式・不等式の計算と、判断推理しかないので、計算練習と論理、順序関係、位置関係、対応関係、試合、数量推理のみに絞り、問題演習を警察官のみならず消防官、郵政職、特別区、国家Ⅲ種レベルで、例題解説→演習→解説で、一単元7~10問仕上げて頂きました。

去年から出題科目が変わり、理科系科目、社会系科目が免除された事も幸いしましたが、何よりもご本人の極めて高い集中力で、何と指導開始1ヶ月で一次試験(教養)を突破することが出来ました。

資格予備校での受講生の指導で、2~3年かかっても突破出来ない方もおられる中、本当に凄い事だと思いました。後が無い中、必死に真剣に取り組むと状況を一変させられることを、彼から学んだ思いです。

昨年から警察官、消防官を目指して大手予備校に通われている社会人の方ですが、数的処理の講義内容が余り理解との事。
体験指導で公務員試験の勉強法、数的処理の攻略法を提示して、着実に勉強を進めて行く事をアドバイスして指導を開始しました。
数的処理は試験の40%前後を占め、受験者が得点可能な問題はその50%位ですが、数学が苦手な方でも判断推理は短期間でマスター可能なので、指導はこの分野から始めました。
特に論理、位置関係、対応関係、試合、真偽、順序関係、軌跡、展開図が得点しやすいため、3ヶ月で実践問題の演習、解説を繰り返して指導しました。
ご本人の努力と気力により、回数を重ねるごとに力をつけていき、先月の大阪府警一次試験で合格出来ました。
まだ、来月には消防官の一次試験がありますが、年齢的にもう後がないので、しっかりバックアップして行きたいと思います。

地元の消防局と警察官の一次試験を受け続けてもなかなか突破する事が出来ず、年齢的にも今年がラストチャンスになるとの事です。
予備校には通わず独学で勉強を続けてこられたそうですが、受験科目全般をまんべんなく学習できていないため、人文科学、自然科学、社会科学、文章理解の対策本を揃えて貰って課題を日割りで出し、学習管理をしていきました。
また苦手な数的処理は、数学の苦手な方でも理解しやすい判断推理から指導を始めました。
特に論理、位置関係、対応関係はどの受験者も得点するので、確実に解けるように多くの問題を演習し、5月の京都府警の一次試験を初めて突破する事が出来ました。
ただ、9月中旬の消防官の試験も受験されるため、一層気を引き閉めて苦手な数的推理、自然科学でも得点出来るようにフォローアップしていきます。

○結果:

大阪府警(大卒)一次試験に合格された方は、6/28実施の大阪市消防局(大卒)一次試験にも合格されました。

仕事を辞して消防士試験に全てをかけておられたので、大変嬉しく思います。

二次試験合格に向けて更に執念を燃やして頑張って欲しいと思います。

京都府警の最終試験に合格した、との連絡が入りました。
今まで警察官、消防官の一次試験にも合格されなかったのですが、見事に壁を突破しました。
今月、来月の消防官試験に向けて大きな弾みになります。
残り一月半ですが、夢実現のために出来うる限りのフォローをしていきます。