国語の読解問題がいつも空白

◯相談内容:

日能研に通っています。特に公開模試のような大きなテストになると、いつも読解問題が空白になってしまいます。「なぜ何も書かないの?その部分は0点になってしまうのに!」と何度言っても聞きません。読むスピードは遅いです。そもそも国語力を後1年で伸ばすことができるのか自体不安になっています。(東京都台東区・小学5年・男子)

◯回答(1):

記述を含めた国語得点力向上:

語彙力強化と文章読解慣れ、題意把握力向上、更に時間内処理能力もアップさせる必要があります。こう書くと大変そうですが、方法を知ればいわばゲーム感覚の様に楽しくできます。結果的に記述する、と言う感じです。今の到達度を確認した上で家庭教師ならではの方法で伝授できます。

◯回答(2):

国語には即効薬があります。正当な方法で学習すると、他のどの教科よりも成果が早く出ます。まずは、言葉力に関する教材を用いて言葉に関する勘を鋭くします。次に、文章を一文一文正確に押さえて語句の意味や指示語の指示内容を書き出す精読ノートを作成して行きます。そして、作文の課題を定期的にこなして「文章が書けたら文章が読める」という結果を実現させます。以上のプロセスで誰もが国語を得意科目にできるよう善導させて頂きます。「国語には即効薬がない」とか「国語は教えてもできるようにならない」というのは、誤った学習方法による良くない結果でしかないのです。熟練した国語の家庭教師は、そうしたことに加え、「志望校への最短距離」も指し示しながら具体的な指導を行なっています。

◯回答(3):
現在、家庭教師アプラスから紹介頂いている2人の例(小6男子)を記します。

①公開偏差値が40台前半→60台後半
(指導前)読書が好きで活字に親しんでいるが、考えたことを指定字数でまとめる、筆者の考えや登場人物の気持ちの推移を表現することが苦手。
(指導)まず原稿用紙1枚分程度の文章(説明文・物語文・随筆文)を「音読」させ、話のあらすじをしっかり理解・想像させてから、接続詞の選択→記号選択問題→指示語の示す内容の抜き書き→指定字数の抜き書き→段落ごとの要旨のまとめ(10~15字)と段階を上げて行きました。
特に、物語文の内容理解に成果が著しかったので、モチベーションを上げていくために難易度の高い文章も時折加え、情景や気持ちの動きをディスカッションをしながら、本人の到達度に合わせて、記述の字数を増やして行きました。
(結果)公開テストの度に偏差値が上昇し、半年で67位に。現在は得点科目として最難関校レベルに達し、安定した成績を保っています。家庭教師をスタートし3ヶ月で成果がはっきりと出ました。

②塾内テスト30点台→60点前後
(家庭教師開始前)もともと読書が好きではなく、活字にはあまり親しみもないため、正確に文章内容が把握できない。得点が低いので苦手→嫌い→勉強しない、という負の連鎖に陥っていました。
(家庭教師開始後)最初の2ヶ月は原稿用紙1枚分程度の文章(説明文・物語文・随筆文)を「音読」させ、話のあらすじをしっかり理解・想像させてから、接続詞の選択→記号選択問題までにとどめ、正答が出せるように指導しました。間違えた時は一緒に文章を読み、どのように間違えたのかを「同じ目線」で考え、納得させて行きました。
努力の成果がすぐに現れ、本人の意欲が見られる頃から一段上のレベルの問題集に変え、指示語の示す内容の抜き書き→指定字数の抜き書きをじっくりさせて行きました。

まず物語文の内容理解ができるようになり、随筆文も筆者の考えに沿って文章理解ができるようにと成果が現れてきました。
(現在)4教科の中で最も苦手科目だった国語が、指導半年後には一番の得点科目となりました。これからは、30字~50字程度の要旨のまとめ、登場人物の気持ちの読み取りなどの表現力もつけようとかんばっています。