勉強の仕方がわかならい
◯相談内容:
中高一貫校に通っている娘が中学受験を終えて以来全く勉強しません。学年で最下位の順位がずっと続いています。反抗期といったものもなく今まで来たのですが、勉強の仕方が分からないのか「何をすればいいのか分からない」の一点張りです。中学受験の時に、塾と家庭教師で全ての曜日を埋め尽くし、勉強漬けになっていたのがよくなかったのでしょうか。集団授業はあまり向いていないようなので、そろそろ家庭教師を復活させようか検討中です。(埼玉県蕨市・中学2年・女子)
◯回答(1):
中高一貫校生からいただくご相談内容の中で、これほど多く、深刻な問題はないといっても過言ではありません。復習すべき範囲があまりに膨大でどこから手をつければよいか分からなくて、やる気を失うことはあります。現在の学習範囲もストップしてくれませんからなおさらです。自分で学習スケジュールを作成し実行することも苦手なのかもしれません。改善方法としては、一つの科目に集中して(特に苦手とする科目)その科目のみ徹底して過去の復習・現在の範囲の予習・復習を試みることです。全科目を同時に弱点克服といきたいところですが、ここは学習意欲を植え付ける目的でチャレンジしてみてはいかがでしょうか。その上で私たち家庭教師にできることがあればぜひお問い合わせしてみてください。
◯回答(2):
とりあえず、比較的現時点での勉強が点数に結び付きやすい「社会」などから始めてみるのはいかがでしょうか。
英語や数学は積み重ねの科目ですので、現在学校で学習している範囲を理解するのに更なる勉強が必要になることが予想されます。勿論これも後々には必要となってきますが、現状ではまずは「勉強に対するモチベーション」を高めることが重要です。よって「勉強をしたら点数が伸びた」という成功体験を味わいやすい科目から始めることをお勧めします。社会は基本的に自分で勉強できる科目ですから、家庭教師をつける必要はないと思います。
その他少し別の次元でお話しをさせていただくと、時に「何をすればいいのかわからない」という子供の言葉の裏には「(何らかの原因で)とにかく勉強をしたくない」という場合があります。
その原因は色々あると思いますが、自分の将来のビジョンが描けないためにそもそも勉強のやる気がおきず「勉強はしないといけないことはわかりつつも、なぜ勉強が必要かを納得できていない」状態にあるのかもしれません。中高一貫校生として入学したての頃の、夢一杯あふれる初心を思い出して・・・とはいってもなかなかそうもいきませんよね。
勉強の仕方云々の前に、まずは家族で将来について話し合う時間を作ることも一つの方法かもしれません。勉強をすること・しないことが将来どういった結果に繋がり、それが本人にとって納得できるものなのか中学3年生ともなれば十分理解し、考えることができる年齢だと思います。親御様をはじめ我々家庭教師などの大人が、口だけではなく行動でそうしたことを示すのも重要だと思います。
◯回答(3):
成績が低迷して底の状態に陥ると、諦めムードが漂い、自分はダメだからしても勉強しても仕方がないという負のスパイラルに陥ります。中高一貫校生に多い典型的なスランプ状態です。
過去の指導経験と下の子の経験から言いますと、この状態では単に勉強しなさいだけでは反発し、自分の殻にとじ込もってしまいます。
家庭教師など第3者によく話を聞いて貰えるような環境を作り、出来そうな教科から学習を始め、少しでも成績が上がれば褒めてあげる事が大切です。つまり自信を回復させてあげることです。
どんな教科でもかまわないですから、まず得意になりそうな教科からの勉強に踏み出す事が大切です。得意な教科ができ、成績が上がると、苦手教科にも取り組もうとする姿勢が少しずつ見られるようになってきます。その中でも今まで解らなかった所が基礎問題でも解けるようになると、勉強する喜びが生まれてきます。
このようにメンタル面から改善してあげることが大切で、それが出来る家庭教師に丁寧な指導をして頂く事をお勧め致します。