効率よく勉強できていないようです

◯相談内容:

現在週に2回大手の学習塾に通っています。学校の授業も塾の授業も真面目に取り組んでいるようで、宿題も欠かさずしています。でも気になる点が2つあります。

①英語などノートを必要以上に美しく仕上げることに気持ちが向きすぎている。

②社会の暗記なども紙に何行も同じことを書き続けるのだが本当に記憶できているか疑問。

私が学生の時には、娘とは違い、恥かしい話ですが乱雑なノートだったと覚えています。真っすぐな線も書くのが苦手で友人のノートと比べるのが嫌でよく隠していましたが、成績はある程度取れていました。でもこうしたことを言うと「お母さんと私は違うから!」ととても反発して聞き入れてくれません。どうすれば効率よく覚えることができるかアドバイスをお願いします。英語が今特に不安です。積み重ねの教科ですよね。あとあと大きくビハインドになる気がして心配です。家庭教師のアプラスの先生を利用している友人に聞いて、メールしました。宜しくお願いします。(東京都渋谷区・中2・女子)

◯回答(1):

「読んで覚える」ことと「書いて覚える」この両方の使い分けが重要です。「書いて」効果が期待できるのは、英語のスペルミスを減少させるなど。地理や歴史の地名や人名もやはり英単語と同じで何度かは実際に紙に書いて、正しく書けているか確認が必要です。また数学や理科の計算も「書いて」正答率を上げる訓練が必要です。しかしノートの仕上がりの美しさは学力をつける方法としてはあまり意味がありません。がんばって作成したノートを見て「今日はこれだけ頑張った!」という満足感は得られますが、それはただノートに書いただけで、記憶が完了したことにはなっていないのです。本当にやらなければならないことは、「頭の中に書き込む」ことです。ですから、基本的には「読んで」勉強する割合を増やすことをお勧めします。時間は大幅に短縮され、書いただけの自己満足の罠に陥ることもありません。声に出して自分の耳に情報を送り、五感をフル活用するとさらに効率よく覚えることができるはずです。その後が重要なのですが、数日後に、記憶が確かかどうか確認をすることです。私たし家庭教師はそうしたことを授業まえに数分間かけて「小テスト」をします。口頭で書かせることもあれば、紙に書いて渡すこともありますが、あまり形式にこだわらず、「本当に覚えているかどうかだけ試す」ようにし、それを習慣化する。家庭教師の日には小テストをするものなんだ、当たり前なんだ、と思ってもらえればしめたもの。すぐに効果は現れます。

◯回答(2):

現在家庭教師している指導中のお子様と同じ状況なので、取り組みを書かせて頂きます。
まずノートを綺麗に仕上げることは、後から見てもきちんと内容が整理されていることが一目瞭然なので、そのことは頭から否定せずに褒めてあげることです。

ただその際に「綺麗にまとめた内容をきちんと理解し、また分からない問題が出てきた時にはこのノートで復習しよう」と一言声をかければ良いでしょう。

ノートを綺麗に仕上げることで勉強した気持ちに陥りやすく、少しも内容を理解していないことがあるのは事実です。

「しかしせっかく綺麗にまとめたノートを活用しないのはなんだか損な気分だね」と声をかけてあげ、ノートをもとにして、英語の文法問題や数学の基本問題を解いて理解し、国語の文法問題、理科の2分野の用語、社会の地理・歴史・公民の用語を一行問題で解きながら覚えていくことも並行すれば、なお効果があがります。

塾や家庭教師での小テストのやり直しの際にも、このノートを何度も活用しながら勉強するスタイルを築き上げれば良いでしょう。

そうすればお子さんがノートをまとめる「本当の意味」を理解できるのではないかと思います。