規則性の問題などで思考過程を残そうとしない

◯相談内容:

大阪星光学院中を目指していますが、算数の「規則性」と「立体図形」が特に苦手です。どのように学習すれば良いでしょうか。塾の先生からは「頭の中でばかり考えていて、ノートやテストの解答用紙の余白に考えた後がない。これでは複雑な問題に対応できない。」と以前の面談で言われました。私もその通りだと思い、何度も息子に言っているのですが。嫌そうな顔をして「はいはい。」とそっけないです。また字がものすごく汚く、乱雑で、問題を解き終わって直そうとしても、どこに何が書いてあるか訳が分からず、いったい計算ミスで間違ったのか、式がおかしいのか、問題を読み間違えているのか判断ができないので、何度も何度も同じミスをしがちなのです。これも何回言っても聞きません。図形の問題なんて、細かい書き込みとか、補助線をひいて、消して、を繰り返す力が必要ですよね。それが筆圧の高い、乱雑な字で教材を汚すので、最後は解読不能な状態になってしまうことも。プロ家庭教師を付けたいのですが、そんな性格の子どもでも見てもらえるのでしょうか。(大阪市中央区・小学5年・男子)

◯回答(1):

「規則性」も「立体図形」も、難関中学の入試問題では必ずと言っていいほどよく出題され、かつ難度の高い問題の代表と言えます。そのどちらにも共通して言えるのは、「式だけに頼らずに、作図や表を使って目で見て考える」くせをつけることです。面倒がっていてはいけません。答えに行き着かなくてもよいので、とにかく作図や題意をまとめる訓練をしましょう。中学受験後の中学・高校での数学など理数科目のほとんどがそういった論理的思考能力を鍛える場となりますので、小学校のころからその基本を身につけておく必要があるのです。中学受験のプロ家庭教師にその他多くのアドバイスをぜひお受けください。

◯回答(2):

星光中などの最難関校に限らず、規則性と立体図形は、どの中学校の入試でも頻度が高いです。
ここを確実に得点するか否かで算数の出来不出来、ひいては合否も左右します。
まず、その点をお子様に理解させる事です。塾の講師が思考過程を残すように指導している意図はそこにあると言えます。

規則性では特に群数列、図形の分割などは「ある決まり」が分かるまで丁寧に作図などをしていく必要があります。最難関ではフィボナッチ数列が時として隠れている場合があります。頭の中で考えるだけでは、なかなかこうした決まりを見つける事は難しいです。
次に立体図形では、特に水問題、切断に関する問題では、作図の仕方だけで難しいと思える問題でも容易に解ける場合があります。

こうした訓練は速さと比(旅人算)、図形の移動、点の移動でも効果がありますので、一つ一つ丁寧に式や図を描いて解いて行く事を中学受験の算数専門のプロ家庭教師として、大々的にお勧め致します。