受験指導も各種資格試験対策もお任せください|千葉県柏市のプロ家庭教師
教師番号:319-0528
千葉県柏市/男性/昭和62年生まれ
学歴
東北大学文学部
科目
中学生:
英語 数学 国語 理科 社会
高校生:
英語 数学ⅡBまで 現代文 古文 漢文
その他:
情報処理技術者試験対策、プログラミング、英検準1級、漢検準1級、数検2級まで対策可能です。
時給
5500円/時
指導地域/移動手段
千葉県:柏市、松戸市、鎌ケ谷市など常磐線で行ける範囲
その他:東武野田線で行ける範囲
家庭教師歴/人数
10年/ 100人以上 ※塾予備校講師歴、1年
免許・資格
英検準1級、漢検準1級、数検2級、ITストラテジスト、ネットワークスペシャリスト、情報処理安全確保支援士、C言語プログラミング能力認定試験1級
趣味・特技
読書、映画を見ること、ゲーム
性格
長所:
温和、おうよう
短所:
大雑把
指導方針
結果が出て自信がつくまでは生徒に無理をさせず、自信がついて勉強をする気になったところで徐々に負荷を上げていきます。家庭学習ができない子でもある程度自信がついてくると自分から勉強しようと思うもので、そこまで根気強く指導できるかがポイントになります。授業をやりっ放しにせず、知識が確実に身につくまで授業の中で何度も繰り返し復習してもらい、結果につなげていきます。
受験のための勉強のみならず各種検定の指導も承ります。
合格実績
大学受験:
東京理科大学、明治学院大学、東洋大学など
高校受験:
専修大松戸、県立柏、小金など
備考・関連ページへのリンク
プロ家庭教師の小エッセイより
■授業時間数の少ない生徒さんの成績を伸ばすためには:
166と2を比べてみると、どちらの方が大きいでしょうか。なぞなぞでも引っかけ問題でもありません。答えは166です。当たり前ですね。ではこの数字は一体何を表したものでしょうか。
多くの中高生にとって、この手の漠然とした問題は注意を引くものではありません。答えに至るまでの道筋、すなわち問題の解き方が曖昧過ぎるからです。
多くの生徒は問題の解き方を知ることこそ最重要だと考えています。be動詞の進行形(be being)が一時的な状態を表すだとか、内容説明型の問題は傍線部の文の要素を本文中の同義語に置き換えれば解けるだとか、彼らの目に見える問題にてきめんに作用する知識を重視しているのです。つまり自身が欲している情報を適時与えることができる教師がいれば、彼らはいかなる問題でも解くことができるし、どこまでも成績が伸びると考えているわけです。
私はこういう考え方はおすすめしません。最終的には自分の可能性を自分で封じることにしかならないからです。この考え方の唯一のメリットとしては、成績が悪かったときに「成績が落ちたのは先生のせいだ」と言うことができるということです。しかし、デメリットとしては同じ先生に教わっても成績が伸びている人間もいるということに一度気がついてしまうと、結局自分の地頭が悪かったのだということを自覚せざるをえなくなることです。
ある中学校で同じクラスに通うA君とB君がいて、彼らは通っている塾のクラスも同じでした。A君は天才肌で、休み時間は遊んでばかりいるのに直近の模試では偏差値70を取りました。A君とは対照的にB君はがんばり屋で休み時間も参考書を読んでいるのですが、今回は偏差値60を下回りました。B君は友達のC君に愚痴を言います。「先生が糞すぎるんだよなー、教え方下手すぎ」それを聞いたC君は「でもお前A君と同じ先生から教わってんじゃん!あれー?何でこんなに差があるのかなー?」とからかいました。
この場合、B君は言い返せないわけです。たとえ「先生との相性があるから」と言ったとしても、C君のことですから「学校の先生も塾の先生も相性悪いってことは、お前がコミュ力ないだけなんじゃね」と言い返してくるに違いありません。最終的にB君は同じ環境で勉強しているA君との差を地頭の差だと解釈せざるをえなくなります。A君には絶対に勝てないのだと考えるようになってしまうのです。
B君のように自分の能力不足を安易に環境のせいにする癖がついている子はその後も口では環境のせいにするのですが、内心ではどんどん自信を失っていくでしょう。今後B君はA君よりももっと凄い人間に出会うたび、自身の先天的な能力が劣っていると思い込むことになるのです。自分と同じ環境で、あるいは自分よりも恵まれない環境であるにも関わらず、自分よりもはるかに優れた結果を出すような人物に出会ったとき、彼は耐えられるのでしょうか。このままではB君はいつか「地頭に差があるんじゃ勉強したって無駄」と考えるようになる気がします。
だから私は、教師や環境によって自分の結果が左右されるという考え方はおすすめしません。私は生徒間の成績の差は勉強法の違いによるものだと思っています。成績が伸び悩んだのは地頭に差があったからではなくやり方がまずかったからだと考えたほうが精神衛生上良いでしょう。それに、実際成績が伸び悩む子の多くは勉強の方法が極めて独善的です。自分で一番効率的だと思い込んだ方法に固執するのですが、成果が出ないことが多いのです。
例えば、私のかつての生徒に試験日から逆算して1日にやらなければいけないことを計画する子がいました。計画を立てることが必ずしも悪いことだとは言いませんが、長期の計画でもない限り勉強に関してプラスに働くことは少ないと思います。この子の場合も1日に単語を150個覚えるような無理な計画を立て、途中で破綻して計画をまた練り直すということを繰り返しているうちに試験日が来てしまいました。検定試験だったから良かったものの、入試でそれをしたら取り返しがつきません。
この子に限らず、大概の子は自分で立てた計画が3日目あたりで破綻し、計画通りに出来なかったことがいやになって勉強をやめてしまいます。計画を立てたことがむしろデメリットになっているわけです。あるいは今日出来なかった分を明日に上乗せして、実際次の日になってみるとやらなければならないことの量に圧倒されてやる気がなくなり、結局最後までできないという例もあります。こういう子の場合、立てたスケジュールに縛られて逆にやる気をなくしてしまうのです。計画に狂いが生じるのが気に入らなくて、明日の自分の頑張りに期待をかけるのですが、結局頑張れませんでした、というパターンです。こういう場合だと、計画なんか立てない子の方が結果的に多く勉強できていたりします。
このように自分では合理的で効率的だと思っていても、結果的にはひどい回り道をしているという生徒がおそろしく多いのです。
しかしながら、中高生はその若さゆえに無限の時間があると考えがちですから、どれだけ遠回りをしても時間を無駄にしたとは考えないでしょう。したがって具体的に時間を示しながら勉強法の重要性についてお話しする必要があります。
最初に出てきた数字「166と2」について思い出してみましょう。実はこの数字はは週に1回私の授業を受けている生徒さんの「授業を受けていない時間」と「授業を受けている時間」です。一週間は168時間あります。その子は週に2時間私の授業を受け、そして166時間は自分で自由に使うことができます。言い換えると授業時間の83倍の時間を自分で管理しなければならないのです。もちろん166時間のなかには日常生活に必要な時間も含まれています。しかし睡眠時間や食事の時間、学校に行っている時間などを目一杯差し引いたとしてもおよそ40時間は自分で管理しなければなりません。授業時間の約20倍の時間を誤った勉強に費やしたら、あるいは全く勉強しなかったら、どうなるでしょう。間違いなく成績は落ちます。良くて横ばいでしょう。
以前、私の生徒に不登校の子がいました。彼は中学1年の半ば頃から学校に通っておらず、アルファベットの小文字ですら書けないものが散見され、ローマ字の読みも怪しいところがありました。自宅学習もまともにできず、数学に関しては分数の基本的な処理もできないほどでしたが、中学2年から私の授業を受け始め、最初のうちは週2回、3年以降は週3回授業をするようになって、最終的には英文を普通に読み、入試の数学の過去問では安定して平均点以上をとるようになりました。公立の志望校に合格したのは言うまでもありません。
自信を持って言えることですが、彼が志望校に合格したのは私の教え方がうまかったからではありません。彼が志望校に合格できたのは、自分で管理する時間が少なかったからです。見も蓋もない言い方に変えれば、生徒が余計な方法を取る余地が少なかったから、ということになります。週に3回授業をすることでこちらが彼の忘却の度合いをこまめに確認することができ、理想的な復習のペースを保つことができたから成績が伸びたわけです。彼が週1回しか授業を受けていなかったら、毎日「明日やればいいや」と先伸ばしにしながら結局何もせず、前回の授業内容はほぼ忘れていたことでしょう。何も蓄積されないまま、ただ毎週目の前のおっさんから謎の言葉を投げかけられる日々が続いたに違いありません。
ここで誤解しないでいただきたいのは、私は授業時間を多く取ってくれと言っているわけではありません。そうではなくて、わずかしか授業を取れないのであれば、その授業の間に紹介される学習法に注意深く耳を傾けてほしいと言っているのです。「be動詞は全部で8つしかないから他の動詞は全部一般動詞だと考えていい」とかそういう些末な知識に注目するのではなくて、「初めて勉強したことは同じ日に2回は復習したほうが良い。一回目の復習は大体2時間後、二回目は5時間後に」というような勉強法に耳を傾けて、実践して欲しいわけです。そもそも自分の方法で勉強していて成績が上がらなかったからこそ家庭教師を頼むわけです。それなのにその後にまで自分の勉強法を貫こうとしたら、意味がないと言わざるをえません。成績が上がらなかったのであれば腹をくくってそれまでの自分のやり方は捨て、新しい方法を実践しなければならないわけです。授業時間数の少ない生徒さんの成績が伸びるか否かは、166時間をこれまで成績の上がらなかった自己流の方法に費やすのか、それとも2時間の間に提示された勉強法を実践するのかによって決まります。もし「自分のやりたいように勉強するんだ」という意識を捨てる覚悟ができるのであれば、私も自宅学習におけるあらゆる工夫を惜しみなく提供したいと思っています。